みゅう弟です。
ご要望が幾つかございましたので、僕が告別式でお話したこと書こうと思います。
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兄は僕にとっていつもあこがれの存在でした。生き方も人生もあこがれでした。その人生も自分の好きなことやって生きてこられたので、本人も悔いは無いのではと思っています。
しかし、最後に癌になってしまったことは、もしかしたら悔いが残ったのかもしれません。
それでも、癌になってからでもいつも前向きに生きていました。癌が進行するとともにどんどんいろんなことができなくなってしまいました。様々な制限の中でも、自分ができる最大限の努力をして前向きに生きようとしていました。それは左腕が動かなくなって、大好きなギターが弾けなくなっても同じでした。ギターが弾けなくなることはある意味「死」よりも兄にとってはショックなことではなかったかと思います。そんな状態でも、ギターが弾けなくなっても、キーボードを買って右手だけで弾いていました。
最後の入院の時でも、どうにか退院するんだ、と言ってつらい体を引きずって一生懸命散歩をしようとしていました。どんどん動けなくなって最後はベッドから降りることさえできなくなってしまっても、ベッドで寝たきりのまま膝の屈伸運動を毎日やっていました。もう退院することもかなわない、ベッドから降りることももう二度とできないということを自分でも分かっていたはずです。それでも亡くなる前日まで膝の屈伸運動を続けていました。「こんなことやってもしょうがないんだけどなぁ。」と苦笑いしながらも、ガリガリに細くなってしまった脚を動かしていました。
最後まで希望を持って生きていました。本当に大変な状況でも一生懸命前向きに生きようとしていました。僕らも兄を見習って、ただ悲観にくれているだけではなく希望を持って生きていかなければと思っています。兄は最後まで希望を持って生きていたこと、希望を持って旅立っていったことを皆様にご報告したいと思います。
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葬儀に関する記事はこれまでとし、亡くなるまでのここ数ヶ月の話を順不同で今後アップしていきたいと思います。
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