うた1
みゅう弟です。
こちらの記事でも書きましたが、左手が動かなくなりギターが弾けなくなってしまってからも、積極的に音楽に接しようとしておりました。
死んでしまうまでに残された、「不自由で無為に長い」時間を自分の人生の中に取り戻すためには、その時間を大好きな音楽に使いたいと無意識裏に感じていたんではないかと僕は思っています。
「うた1」
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歌を書こうと思い始めたある日曜の午後に
何を書けばいいんだろう
自分が歩いてきたこの道を書くしかないんだね
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亡くなってからこの歌詞を見つけた時、兄貴が亡くなる前にこのうたを完成させてあげたかったなぁ、と。そんな時間をたくさん持たせてあげられればよかったなぁ、と思いました。
僕は、兄貴の書きかけのこの曲をどうにか完成させようと思っていました。何度か取り組んでみたものの、どうもかたちになりません。かたちになるどころか、曲のコンセプトもアイデアも明確には浮かんではきませんでした。僕としては行き詰っていたのでそのまま手付かずのまま時間が過ぎていきました。
ちょうど僕らがパリに行く前、兄貴の友人のギタリストKNGさんにお会いする機会がありました。思い切ってこの曲の続きを作ってもらえないか(これは別な思いもありお願いしてみたのですが)提案をして見ました。
「これはじろくんが作ったほうがいいよ。」とKNGさんは促してくれました。
僕には全く予感が無かったのですが、何の気なしに僕はKNGさんにこんな風に答えていました。
「そうですね。フランスに行ったら何か見えてくるかもしれない。それが見えたらこの曲がかけるかもしれませんね。」と。
結局、KNGさんが促してくれたこととフランスで僕が感じた様々なことが僕の中で何か作用したようです。
先日、この曲が完成しました。曲のタイトルは「Misy (ミジー)」。いつかここでもお披露目ができればと思っております。とりあえずここでは下記に歌詞を掲載いたします。
「Misy(ミジー)」
作詞:三浦真司、三浦二朗 作曲:三浦二朗
歌を書こうと思い始めた ある日曜の
午後に
何を書けばいいんだろう 何を書けばいいんだろう
自分が歩いてきたこの道を この道を書くしかないんだね
あなたが歩いてきたその道はあなたと繋がる人の声
僕らにも聞こえているよ
あなたの声が聞こえてくるよ 僕らの笑顔も見えているんだろ
みんなで歩いた川のほとりには
今でもあなたの時間が流れている
Misyへ Misyへ
解けてしまった繋がりもあるでしょう 繋ぎとめたかった人もいるでしょう
今ある繋がりこそあなたの歩いた道 あなたが歌おうとしたのはその繋がり
僕らはじっと耳を澄ましてる 大切な声が聞こえるように
あなたは遠くを
吹いている風 僕にはとても手の届かない
彼方を漂っているよ
あなたの声が聞こえてくるよ
僕らの笑顔も見えているんだろ
みんなで歩いた川のほとりには 今でもあなたの時間が流れている
あなたの歩くこれからの道は
歩こうとしていたこれからの道は
僕らと共に優しく穏やかに 僕らと共に描いていくんだろ
Misyで Misyで Misyで
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