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2008年9月29日 (月)

最後まで

余命宣告を受け今後の治療を拒否してからまず思ったのは「ああ、これから病院探しをしなくちゃいけないのか。めんどくせえな」ということでした。この病院には緩和ケアはありません。

もうするべき治療がなくなりそれまでいた病院を追い出される
⇒ 緩和ケアのある病院を探す
⇒ なかなか見つからない
⇒ がん難民となる

というのが、新聞などでよく見かけるがん難民のパターンです。これまでのこの病院での入院生活の中でも、もうするべき治療がなくなりホスピスなどに移っていく同室の患者も何人も見てきました。

「もうこの病院にはいられないのでしょうか?」
ストレートにきいてみました。

すると主治医のこたえは
「この病院には緩和ケアのシステムはないが、最後までいてもらうのには何の問題もない。最後まで責任もってお世話させていただく」というものでした。この病院で見かけた、やるべき治療がなくなってホスピスなどに移っていく患者というのは最後の何ヶ月かを自分の地元で過ごしたいという理由から病院を移るというケースが多いようです。この病院にはけっこう遠くから来ているひとが多いのです。おれの場合、とくに帰るべき地元というのもないのでたぶん最後までこの病院にお世話になるということになるのでしょう。

おれはがん患者としてはめぐまれてるってよくいうんだけど、ここでもあらためてそう思ったしだいではあります。

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コメント

あー、よかった!
一番聞きたいと思っていたことでした。

投稿: 紗羅 | 2008年9月29日 (月) 23時32分

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