大みそかのこと(15)
06:00am 2008年1月1日
というわけで、この時間にはわたしは天使のようなすこやかな寝顔で眠りこけていました。たぶん。
寝る前だったか起きてからだったか忘れたけど、3号から「午後1時ごろ痛くなり始めたということだから4時間で腸が腐り始めるとして午後5時に手術を始めれば切り取らずにすんだわけで、逆算すると手術の準備に2時間、診察から手術の決定に30分、救急車を呼んでから搬送に60分、おなかが痛くなってから30分以内に119番していれば開腹してねじれた腸をもとの位置に戻すだけですんだかもしれないんですけど、そんなの無理ですよねえ」とか言われた。
って、そりゃあ無理だろう。その段階では毎日ふつーに起こっている腹痛となんら変わりはなかったわけだからさあ。でも、おれの場合とりあえずは119番以後はスムーズにいってラッキーだったわけだけど、これがさいきんよくニュースになる救急車たらい回しなどにあっていたら手遅れになって永遠にお眠りになっていた可能性も高い。
もし腹痛が起きてすぐ、つまり午後1時すぎに119番していたらと考えると、大みそかではあったけどこの病院は同じように受けいれてくれただろう。でもこれが三日前の12月28日(金)だったらと考えると逆にけっこうやばかったかもしれない。
ここの病院では暮れぎりぎり、28日まで手術がたくさん入っているということを聞いた覚えがある。そうなのだ。平日の日中は手術ラッシュ。あらゆる診療科の手術が一日じゅう行われていて、たぶん空いてる手術室もなくて、ドクターもみんな手一杯、救急車から連絡がいっても受けいれてもらえなかった可能性が高い。おれは救急車の中で「いたいよお、さむいよお」と叫びながら都内を漂流していたということもじゅうぶん考えられる。
てなことを思ってしまったのは、こんなブログをみつけてついつい読み入ってしまい、リンクしてる『NEWS ZERO』のVTRについつい見入ってしまったからです。
あれは大みそかでラッキーだったのかなあなどと深く運命論を考えてしまったのは、きのうの夜の石垣は大雨洪水注意報が出るくらいすげえ雷と雨で、電気もときどき消えたりして、やっぱ南海の離島にいるんだなと感じて、こんな嵐が続くとこういう島は孤立しちゃってたいへんなんだろうなと、ちょっとビビったからではありません。
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コメント
うーん、今回はかなり深遠なテーマ。人生は無数の偶然とその間に挟まる自分の意志行動との肉じゃが状態かと。
投稿: 愛読者2 | 2008年3月20日 (木) 12時18分