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2008年3月 4日 (火)

大みそかのこと(14)

04:15am
「三浦さん、三浦さん、終わりましたよ!」

ドクター3号の声で目が覚める。3号、続いて手術室ナースの顔が見える。そのときの気分はとにかく

か・い・か・ん!

なんて気持ちがいいんだろう。まるでシャブでも打ったみたいだ(打ったことないけど)。全身麻酔の余韻と硬膜外麻酔のパワーと、なによりも手術前の痛みが消えたことがいちばんだったんだろう。

「きっ、キモちEです」
思ったことがそのまま口に出てしまうぐらい、呆けたような状態、とにかく気持ちよかったのだ。

3号が手術について説明してくれる。って、お世話になった先生を3号とか呼びすてにするなよとか思うけど、まあ話の流れ上しょうがないので許してもらおう。

急きょ駆けつけたドクターがとびこみでメスを握るなどというマンガやテレビドラマのようなことはやっぱりなくて、呼びつけられたおふたりは基本的には立ちあいということで、執刀はさいしょから状況を把握している3号だったようだ。でも、通常よりは少ない人手での手術だっただろうし、当然お二人は口も出したし手も出しただろう。おふたりともえらい先生なのだ。3号は緊張してただろうな。

いろいろ説明してくれてたみたいだけど、こっちはもう気分は雲の上でみんなうわのそらだった。よーするにあんまり覚えてないのだ。とにかくそんな気持ちいい状態のまま病室へ。

なじみのナースが笑顔で出迎えてくれる。「あけましておめでとうございます」とはさすがにいわなかった。病院生活も長くなるとナースのありがたみとかあんまり感じなくなってきたりしていて、でも、何度も病院を出入りしていろんな目にあっていると、ナースが天使に見える瞬間っていうのはやっぱりあって、このときは見えたね。

おお、エンジェルだ!

そんで、こんな歌が頭の中で聞えてきて、おれはまた眠りに落ちた。

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コメント

手術後目が覚めたら快感ってのはすごい。日曜日の朝の2度寝で身体中がふわふわしている時の感覚に近いのではと勝手な想像です。本シリーズ(13)で終わったかと思わせながらなんと(14)に堂々の突入!これもある意味すごい。

投稿: 愛読者2 | 2008年3月 5日 (水) 15時30分

本当はずっと読んでいましたが、初めて書き込みいたします。この場に Rod Stewart のAngelとは ナイス選曲。さすがですね。これからも愛読させていただきます。

投稿: 雨あがり | 2008年3月 5日 (水) 19時53分

本当の愛読者の数は数百万???

投稿: 愛読者1 | 2008年3月 5日 (水) 21時23分

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