« 大みそかのこと(10) | トップページ | まあそこらへんはてきとーに(1) »

2008年2月16日 (土)

しぶといな(1)

食道がんの告知からちょうど二年たちました 

Rimg0160 それとはぜんぜん関係ないけど、あまりにも天気がよくてそのせいか体調もいいので思いきってバイクを借りてぷちぷちツーリング。

石垣にきて二週間、ずっと天気が悪くて、体調も東京にいるよりはずっとましなんだろうけどそれほど絶好調というわけではありませんでした。まあ暖かいだけでとってもありがたいことなんだけど、行動範囲がなかなか広がらなくてつまんなかったので、これでちょっとなわばりが広がったのがちょっとうれしい。

腸閉塞で入院してから最初のバイクだ。この二年のあいだ入院・治療・退院をくりかえしてきたわけだけど、いつも退院をしてバイクにのれるようになると「ああ、ちょっと回復してきたかな」と感じて、バイクに乗れることが自分なりの体調のバロメーターになっていた。

今は歩きだと体調にもよるけど15分から25分が限界。毎日の基本エクササイズコースが近くのスーパーまで買い物に行くことで、距離にするとせいぜい1キロちょっとというところだろう。10~15分ぐらい歩いてたどりつくとまずイートインコーナーに座ってひとやすみ。それだけでもけっこうひいひいいっているので呼吸を整え、チョコレートなどかじって栄養補給をする。

それから15~25分ぐらいかけて買い物をする。買うものはそんなにないんだけど、まだまだ売ってるものとかが珍しいのでけっこう時間をかけてうろうろできる。そのあと同じように休憩してから部屋までもどるのだ。

さいしょは自転車を借りようかなとも思ったんだけど、その程度の体力なのでそんなに遠出ができるわけではない。体力というよりも足が細くなっていて筋力がない。手にも力が入らない。自転車のほうが危なそうではっきりいって自信がなかったのだ。

こればかりはバイクに乗らないひとにはなかなか伝わりにくいことだと思うけど、『ガン漂流』の奥山貴宏さんも、いろんな治療を受けながら生活していくなかで、自分がバイクにのれることがその闘病生活をいかに豊かなものにしてくれているかを何度も書いている。彼は都内で暮らしていて体がしんどくて電車に乗れないときでもバイクでは移動することができた。

これはたんなる精神論ではなくて実際そうなのだ。きょうもバイクには二時間のっていて大丈夫だった。

|

« 大みそかのこと(10) | トップページ | まあそこらへんはてきとーに(1) »

コメント

2年と2日目のお加減はいかがですか?
病と闘ってはおられるのに、日々の生活に豊かさを感じるのは私だけではないと思います。
バイク、確かに有用ですね!
いろいろな手段を使って大いに楽しまれ、またご報告ください!

投稿: 愛読者1 | 2008年2月18日 (月) 16時35分

昔、弟のメットイン何とかという小さなスクーターに初めて乗って結構怖かった記憶があります。写真のバイクはかなりデカイので、これで走れば相当、爽快な感じであろうと拝察いたします。石垣島の大きさよくわかりませんが、2時間だと余裕で一周できるくらいでしょうか。どこか島の見通しのきくところの写真のUPをお願いします。

投稿: 愛読者2 | 2008年2月19日 (火) 17時39分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: しぶといな(1):

« 大みそかのこと(10) | トップページ | まあそこらへんはてきとーに(1) »