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2007年11月15日 (木)

いまどきの年寄り

きょうは病院へ。

これいじょう手足が不自由になるとほとんどダルマ状態になってしまうので、抗がん剤の投与はしばらくストップしてもらうことにする。手足以外の各パーツも機能が低下していて食べる方もいまいちになっているのでこの10日ぐらいで体重がまた2キロ減少。運動もほとんどせず、寝たきりまではいかないけど座りきりで右手はほとんど使わずだったので、右手と両足はまた驚くほど細くなってしまった。

そんな状態でヨロヨロ歩いているので朝の新宿駅では当然のごとくつきとばされた。つきとばしてくれたのは白髪のじいさんと若い男女という三人組。三人そろってこっちをチラッと見るがなにも言わず歩いていく。体の不自由な年寄りを孫が支えて歩いてるという雰囲気で若い男女が両脇からじいさんの腕をとっている。じいさんは背が高くしっかりしたツイードの上下で靴も高価そうだ。若い男は青山かアオキかという安っぽそうなスーツで、女の方もちょっと田舎くさいOL風。わがままな年寄りに若い二人がついていきて、年寄りの歩くのは早いのでつきとばしていったのか、まあつきとばされるのはめずらしいことでもないので体勢を立てなおして歩き出したところで三人の会話が断片的に聞えてきた。

若い男がきつい口調でじいさんになにか言っている。「おまえなあ」とか言っている。いまどきの若いひとはこういう言葉づかいをするのかなあとも思ったけどちょっと様子がおかしいのでヨロヨロしながらあとについていってみた。若い男がののしる言葉の内容からすると、よーするにこのじいさんは痴漢なのだ。じいさんはなにも言わずただ宙をみつめている。気づくともう構内の交番の前まで来ていた。

日本一の痴漢電車埼京線である。夜の十条駅では痴漢でつかまったおっさんを見るのはめずらしいことではない。しかし、これだけ高齢者の痴漢というのはちょっと興味がある。三人は奥に入ったままである。なんか口実をつくって中に入ってみようか、誰か出てくるまで待ってみようかとも思ったのだけど病院の予約があるのでその場をあとにしてしまった。弱い男である。

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コメント

みゅうさん。昨夜、 NHKの食堂癌の最新 治療を見ました。闘病 応援しています!

投稿: プリプリ M | 2007年11月16日 (金) 21時53分

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