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2007年10月19日 (金)

イヤな感じ(1)

亀田問題です。亀田親子がけしからんとかそんなことではありません。神聖なスポーツを汚しただとか、もっともらしいモラルをたてに亀田バッシングをして得意げな世間の風潮がイヤな感じなのです。

もちろん亀田親子は嫌いだ。ゴミだと思っている。ただ、人々の憎悪を買って金をかせぐというのは、グレート東郷しかりフレッド・ブラッシーしかりタイガー・ジェット・シンしかり、ヒールの基本だから、それであの親子と周囲のたくさんの人たちが食っているのなら、それはそれでかまわないと思っている。勝手にやってくれというだけのことだ。

問題の試合は、パフォーマンスやあおりVTRはうっとおしいので録画をして試合部分だけ、それもところどころ早回しで見た。ぼくはあまりボクシングはくわしいほうではないがはじめからはっきりと分かる反則の連続だった。なにをしてもレフリーが反則をとらないので、プロボクシングもプロレスと同じように5秒以内の反則ならOKというルールになったのかと思ったぐらいだ。ブッチャーのフォーク攻撃が見えないジョー樋口かと思ったぞ。

まず注目すべきはこの点である。レフリーなし一対一の勝負で卑怯なことをしたのなら後から責められても仕方ない。しかし、ちゃんとレフリーがいたのだ。レフリーには全権がゆだねられている。試合を止めることだってできるのだ。もっと早い時間からきびしく反則をとることだってできた。でもそんなことはできない。なぜか。そんなことをしたら、テレビ放映もふくめて興行が成立しなくなってしまうからである。もちろん協栄から事前にそれなりの指示はあっただろう。しかし、試合がいちど始まってしまったらKO以外に試合を止めることは許されない。放送時間というものがあるからだ。総合格闘技のいくつもある試合の一つが秒殺で終わってしまうのとはわけが違うのだ。メインイベントはしょぼかったけど、セミファイナルの試合がよかったとかいうのはありえないのだ。そのぶんレフリーの責任は重くプレッシャーも大きかっただろう。そういう意味でもまわりの言っていることが分からない外人レフリーというのは正しかったのかもしれない。終わったら帰っちゃって追求できないしな。

次に考えるべきなのは、亀田親子は頭が悪いということだ。今回の事件というのはあくまでも一部であって、この何年かにおよぶ亀田騒ぎを問題とすべきであってその全体をひとつの犯罪として考えれば、もちろん亀田親子の単独犯などではありえず組織犯罪である。では、いちばん悪いのは誰か。亀田親子とともにTBSを糾弾する声が多いようだが、これは的外れである。TBSは視聴率をとるという職務に忠実だっただけである。放送局にモラルなんか求めても無駄なのだ。K-1やPRIDEみたいにギャラの高額な外人を何人も呼んでくる必要のない、驚くほどコストパフォーマンスの高いソフトを育ててきただけなのである。もちろん亀田親子のパフォーマンスにはTBS側の放送作家が書いた部分も多いだろうが、それはあくまでもより面白くするためのプラスアルファである。では誰なのか。ここはやはり、力道山やアントニオ猪木にも匹敵する天才プロモーターであり、天才詐欺師であり、極悪非道と言われながらも誰よりもボクシングを愛していたパパ金平、金平正紀の遺伝子を継ぐ金平桂一郎、協栄ジム会長がすべての中心にいると考えるのが筋だろう。

まだまだ長くなりそうなので次回に続きます。

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コメント

こんなに頭の悪い人間達がヒールなんかやれるわけないのに相変わらず無理してまんなぁ。見ていて恥ずかしくなるだけだから出てくるとチャンネルすぐに変えてます。時津風部屋のリンチ問題にメディアが向いている内にそっちに戻ります。

投稿: 朝立龍 | 2007年10月20日 (土) 13時48分

しばらく更新がなかったので、そろそろまた入院薬物治療かなと。
亀田問題、分析たのしみですね、いいぞいいぞ。
テレビ界内部住人&プロレス耽溺歴ン十年、
Miuの慧眼を期待です。
ブログ界のメインストリームへ鮮烈デビューかも。

投稿: Mr.Lariboisiere | 2007年10月22日 (月) 19時21分

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