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2007年10月27日 (土)

いつかは来ない(1)

10月4日の抗がん剤投与の数日後から副作用で手足がしびれて動きが悪くなり、ひどくなったりやわらいだりを繰り返しています。症状は大きく2種類に分かれます。ひとつは両手足、とくに足首とひざのあたりがまひして動きにくい。同様に両手の指先もしびれていてよく物を落としたりする。これは8月の抗がん剤治療のあとから少しあった症状で、軽いしびれというのは副作用としてはあることなんだけど、今回のように歩行困難になるほどひどいのは医者もきいたことがないという。でも、現時点ではほかの原因というのは考えにくいので18日の抗がん剤はとりあえずスキップしてみたんだけど、今のところとくによくなってはいない。

もうひとつは、首から胸にかけての手術した周辺が鉄板が入ってしめつけられているような感じになり、ひどいときは肩から首、顔の左半分にかけて突っ張ったような感じで、息も苦しく、よだれがたれっぱなしになる。また、それと連動して入院中に動かなくなっていた右手の小指薬指を中心としてまた引きつったように動かなくなる。こうなると右手はほとんど使用不能。これは手術後まひしていた神経が回復してきていることとも関係があるかもしれないので、かならずしもすべて抗がん剤のせいともいえなくて、とりあえずは様子見の状態。

てな感じで、二ヵ月ぐらい逆戻りしたような状態。抗がん剤の副作用には、嘔吐だとか下痢だとか毛が抜けるだとかいった一般的なもの以外にも、もう何年も使われている抗がん剤でも症例の報告がない初めてのケースということも多く、がんというのは個人的な病気だということを実感するんだけど、実際に流される情報というのは、医師会や製薬業界や厚生労働省だとかの利害を反映してるとしか思えない「苦しまずにがんの再発を防げる」だとか「抗がん剤の副作用はコントロールできる」だとかいういいかげんなものばかりだ。再発の時期をわずかだけ先送りできるかもしれない、というわずかな担保の見返りに、こういう様々な、ときには医師も製薬会社もそんな症例を知らない、予期せぬ副作用を引き受けるのが抗がん剤治療なのだということは誰も教えてくれないんだよね。

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