治療の今後(1)
あさっての外来で今後の治療についての話をしてくるんだけど、治療は終わらないという基本的な方針はもう決まっています。というかぼくのような患者の場合は次に再発をするともうアウトなのでそれまでは入院なり通院なりで抗がん剤投与を続けるというのが今のがん治療のスタンダードになっているのです。
2006年
2月16日 がん告知
3月14日 放射線化学療法開始
7月10日 がんが見えなくなった
8月~9月 抗がん剤投与2クール
10月30日 再発発見、この間3ヶ月と20日
12月13日 内視鏡手術、見えるがんは取りきった
2007年
4月23日 再発転移発見、この間4ヶ月と20日
6月13日 食道全摘出手術、見えるがんは取りきった
というのがうちのがんのこれまでの大まかな流れです。発見された段階ですでにかなり進行していて一年の間に2回再発、2クールの抗がん剤はまったく効果がなかった。よーするにがんとしてはあまり性質のいいものではない、かなりまた短期間で再発する可能性は高いわけです。
そして、頸部胸部に再発があった場合はもう放射線はかけられないし手術も基本的にはできない。いま食道になろうと努力しているかつての胃周辺に再発があった場合それをまた摘出し、腸をひっぱり上げてのどにつなぐとか腸の一部を切り取ってきて食道の代わりにするという手術もかつては行われていましたが、うまくつながらない、つながっても長持ちしないなどの理由でけっきょく患者は長生きない。つまり患者を苦しめるだけの手術なので今はほとんど行われないようです。
大腸だとか前立腺だとか離れた部分にがんが現れた場合は放射線治療ぐらいはするけども摘出のような大きな手術はまずやりません。食道全摘出後の再発は転移が早くてすぐに死んじゃうので、いまさら患者に大きな苦痛を与えても意味がないだろうということです。
だから抗がん剤やるしかないという話になるわけですが、もう少し長くなりそうなので続きはまた明日。
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コメント
下のコワい姿に気づいて、癌たち、退散してくれないかな~
投稿: 愛読者 | 2007年9月 4日 (火) 23時31分