イソギンチャクの群れ
スポーツクラブでリハビリ開始しました。
ふつうに歩くのにはそれほど不自由はないんだけど、足の甲のあたりが動きにくくなっていて階段の上り下りなど上下の動きがけっこううっとおしい状態なので、とりあえずはバイクをゆっくりとやってみるともう10分で口がぱくぱくしてくる。ひとやすみしてからトレッドミルで足を持ち上げながらゆっくりと歩いてみるとこれも10分ぐらいでぱくぱく。汗をかく前にギブアップ。日中、ジムは基本的に空いていてお客さんの9割はおばさん。マシンのコーナーはがらがらだけど5台ある乗馬マシンは常に満杯、ブートキャンプ系のレッスンも増クラスを続けているらしい。
次はプールへ。プールは10×15メートルぐらい、深さも1.2メートルくらいで、よーするにしょぼいんだけど、リハビリにはちょうどいい。半分がウォーキング用に仕切られていて、ここにもやはりおばさんたちがうようよいる。3~5人で輪になって井戸端会議をしてるのが3組、ゆっくりとウォーキングしている。後ろ向きになっているおばさんもいるわけで当然のろい。移動してるんだかしてないんだかじっと観察していないと分からないぐらいのろい。イソギンチャクみたいである。近づくと怖そうなのもイソギンチャクみたいだ。係員のおにーちゃんもそんな怖そうなの相手に注意したりはしない。べつに危険なことしてるわけじゃないしな。
準備体操をするふりをしながらしばらく様子をうかがい、やがて意を決しておそるおそるイソギンチャクの集団と集団の間にすべりこむ。やはり水中は楽だ。さっきまで階段の上り下りでよろよろしてたのがうそみたいに体が軽い。おサカナになった私である。肩がまだ回らないというか腕が肩より上にいかないので、すいすい泳ぐというわけにはいかないんだけど、ちょっとけのびをしただけで体が進んでいく。もちろんイソギンチャクを刺激しないようにちょっと進むと手や足の運動をしたりして車間距離が縮まないようにする。イソギンチャクはちらっとこちらを見ただけですぐにおしゃべりに戻る。おれみたいなのはフナムシほどの存在でもないのだろう。
てなわけで、クマノミみたいになかよしになろうとも思わないけど、できるだけイソギンチャクを敵にまわさないように生きていこうと思うスポーツの秋でした。
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