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2007年7月

2007年7月27日 (金)

一時退院

右手問題は未解決だけど、消化器的にはもうやることもないので明日退院します。来月もういちど入院して抗がん剤治療をすることになると思うんだけど収監日は未定。

ちなみに髪の毛は無事ゆるやかに抜け始めています。予想してたよりもゆっくりでスキンヘッドになるまでにはもう少し時間がかかりそう。これもかなり個人差があるようで、なかにはスキンになりきれずにまだらハゲで終わってしまうケースもあるらしく、それだけはイヤだなーと思うフライデーサマーナイトでした。

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2007年7月25日 (水)

こーいう声を出すおっさんがとなりのベッドにきました。

一年前に食道がんの手術をし、がんがかなり上のほうにあったので喉頭も声帯も大きく取ってしまったらしい。今回は再発予防のための抗がん剤治療で3日だけの入院。

こーいう小さめのひげそりのような機械
をのどのある箇所に押し付けそこを振動させることで声を発生させるんだけどくわしい理屈はこちらに。かなり練習が必要らしく、ちょっと教わってやってみたけどぜんぜん声にならなかった。

「ハヒフヘホ」がどうしても発音できずに「アイウエオ」になってしまう以外は発声できるのでとくに問題なく生活できてるということだ。このひとは68歳でもう仕事もしていないということで、いまの声もそれなりに楽しんでいるようでちょっといい感じ。まあ仕事とかもふくめどーいう生活を送るかにもよるんだろうけどね。

永沢光雄はこの機械音を嫌って声のない人生を選び、酒がお友だちになって最後は肝臓でくたばったけど、その『声をなくして』を読むと声を失った時点でこーいう死に方をもくろんでいたようにも思える。

となりのおっさんは以前は大酒のみだったけど手術後はぴたりとやめたらしい。どこかの殿下のように声を失ったわけでもなく一般人と比べるとかなりめぐまれた手術後生活を送っていてもアル中になるひともいるし、がんっていうのはこーいう部分でも個人差の大きい病気だという気はするな。

声をなくして 声をなくして

著者:永沢 光雄
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2007年7月24日 (火)

最後の管

万が一何らかの理由で口から栄養が取れなくなった時のために残しておいた腸瘻の管がようやく抜けました。

そこで、手術直後にはどれぐらいの管が体に刺さっていたのか思い出してみると・・・・・・

1.左腹部に腸瘻の管
2.背中に硬膜外麻酔(痛み止め)の管
3.右鎖骨下に中心静脈(心臓近くへの点滴)カテーテル
4.左頸部に手術した周辺から出る廃液を捨てるドレーン
5.左胸部に腸に空気圧を加えるための管(いらない腸液胃液を押し出すため)
6.右手首静脈に血圧測定及び採血用の管
7.右手に通常の点滴
8.左頸部にもう一本管が入ってたと思うんだけどなんだか忘れた

以上8本が手術の時に体に穴をあけて刺さってた管で、あとは元々体にある穴に管が入ってたのが

9.鼻の穴から腸まで入っていて、不用な胃液腸液を捨てるための管
10.尿管

さらに酸素マスク、心電図のコードが胸に3本、血液中の酸素濃度測定用のコードが手の指から1本、両足にはエコノミー症候群を防ぐためのマッサージ器具のエアチューブ、おまけに両耳にはiPodのイヤフォン。

ICUにいた一週間はこんなスパゲティ状態でした。

ちなみに右手の異常については木曜にまた神経系の検査をすることになりました。

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2007年7月22日 (日)

原因不明

今回の頸部MRIの結果も頚椎には異常なし。頸部MRIは手術の一週間後ぐらいにもやったんだけど、その時からも変化してるところもなく「いい首」ということで、頚椎が悪さをして神経を圧迫し右手のしびれ・痛み・まひを起こしているという可能性も低くなってきた。ようするにいまだ原因不明のまま右手は悪化を続けているわけで、右手の小指薬指だけだったしびれ・痛み・まひは中指人差指そしてひじまで来ている。四六時中激痛が走って夜もあまり眠れない状態。

今回の手術で左頸部はずたずたにメスを入れたわけだから、これが左手だったらなんらかの影響があっても不思議じゃないんだけど、右手なので各科のドクターも首をかしげている。まあ、あした以降なんらかの動きがあるだろう。

左手ではまったく字を書いたりできないし声もまだよく出ないので、この状態でパソコンとかないところに放り出されたりするともう自分が誰であるのか説明できないわけである。それが外国だったりするともっとおもしろそうだ。

アドリア海のバルカン半島側の小さな港町とかいいな。まだ東洋人が珍しいようなところに今からさらに毛も全部抜けた状態で放り出されるのだ。とりあえず酒場に入ってビールを指差して注文するんだけどお金がないので裏口からたたき出される。お決まりのパターンだ。そんで夜中にそこの残飯をあさっていると出勤途中の夜のおねえさんと目があってしまう。出会いである。

そして、その町の売春宿で掃除とかをする下働きとして働くようになる。新たな人生の始まりである。そのあとはああなって、こうなって・・・・・・

こいうのなんかいいなあ。夢想はいくらでもひろがるなあ。男のロマンだなあ。

むなしいなあ。

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2007年7月18日 (水)

次なるやっかいごと

とりあえず副作用のピークは過ぎた感じ。

これで退院して3~4週間したらもう一回とか言われているけど、今はそんなの聞こえないふり。

右手のしびれ・痛み・まひが悪化している。右手はほぼ使用不能状態で、ときどき激痛が走るので夜もあまり眠れない。これはむかし事故で痛めた頚椎が今回の手術で長時間固定・圧迫されたため悪さをしてるんじゃないかということで、また検査。

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2007年7月16日 (月)

夢の治療

いまだ副作用止まず。

倦怠感、嘔吐、下痢のフルコース。

体重が一週間で6キロ落ちた。
抗がん剤はダイエットに最適だ。
点滴を入れるだけ、なんの努力もせずにやせられます。

おまけにもしかしたらがんにも効くかもしれないのだ。

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2007年7月11日 (水)

副作用

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最悪!


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2007年7月 9日 (月)

最後の治療?

抗がん剤5-FUの投与開始。これは24時間投与で土曜まで続きます。明日はこれに加えてブリプラチンとタキソテールという2種類の抗がん剤に加え合計7種類の薬が入れられる集中砲火の日。去年の経験からいうと明日はただ眠いだけでほとんど一日寝っぱなし、あさってぐらいからだるさや吐き気などの副作用が始まって一週間ぐらい続くはずです。
5-FUとブリプラチンは去年さんざん投与してもしっかりがんが再発した、ようするに効かなかった抗がん剤なんだけど、これにタキソテールをミックスすることによって再発防止の効果を期待するということらしい。

で、このタキソテールというのがしっかりと毛を抜いてくれるらしいけど、これがすぐじゃなくて2、3週間たってから抜け始めるらしいのでスキンヘッドはしばらくおあずけです。

治療としてはこれが最後、今回の抗がん剤投与が終わり白血球や血小板の減少、食欲減退などの副作用がなくなってくれば退院となる、はずであります。

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2007年7月 6日 (金)

今後の予定

手術後の経過がとりあえず順調ということで、来週一週間抗がん剤治療をすることになりました。いちど退院してもう少し体力を取り戻してからというチョイスもあったんだけど、めんどくさいのでこのままやることにしました。今もまだ体は手術の名残りでけっこうだるいわけで、いちど元気になってからまただるい日々を過ごすために入院するよりは、このまま一気にいってだるいのを終わらせちゃおうということです。

今回の手術で目に見える範囲のがん組織はすべて取ったわけだけど、これだけの進行がんだとその周囲にはまだ見えないレベルの発芽前のようながんがたくさんあると考えるべきでそれをできるだけ叩いておこうということです。まあ、去年もそういって二回入院してやった抗がん剤治療はまったく効いていなくてきっちりと再発したわけで今回もどれだけ効果があるかは?ではあります。

ぼくの食道がんはもう二回再発しているわけで、次に頸部あるいは胸部に再発があったらもう99%アウトになります。その時に「あの手術のあとに抗がん剤治療をやっておけばこの再発はなかったかもしれない」などということを言わずにすむためにやっておくというあまり前向きではない側面があるのは否めないんだとも思うんだけどね。

とりあえずは来週いっぱい抗がん剤を投与して、その副作用が落ち着いたら退院ということになりそうです。

今回の抗がん剤はしっかりと毛が抜けるらしいのがちょっとおもしろそうではあります。
明日あさっての土日は外出していて病院にはいないので来ないでね。

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2007年7月 3日 (火)

お役所仕事

「不在者投票のご案内」というのがきました。7月29日に入院していることが見込まれる患者は24日に病院内に設けられる投票所で不在者投票ができるというものです。ベッドから出られない場合には担当者が病室まで来てくれるというサービスぶり。

Rimg0035 ここの病院は入院患者数が平均で770人、これぐらいの大きさの病院というのはみんなこういうサービスがあるのだろうか。それとも参議院をはじめ議員や役人が多い病院だからなのだろうか。

せっかくだから話のネタに病院で投票というのをしておきたいとは思うんだけど、29日に入院してるかどうかを5日の段階で決めなくちゃいけないというのが問題。そんなの医者でも分かんないんだからさ。あまり意味のないお役所仕事の一例でした。

右手指のしびれと痛みが戻ってきて右手が使いものになりません。手術の時に長時間首を固定していたため神経を圧迫したせいじゃないかというんだけど、はっきりした原因はまだ不明。左手だけでキーボードを打っていてめんどくさいので文章短めです。

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