御意見無用
きょうは13日の手術についてのこまかい説明がありました。
まず頸部リンパ節と頚動脈の合併切除の可能性について。これは先週までにいろいろと説明されているのでまあ想定できる範囲内のはなしだった。切除した頚動脈のところには足から静脈を切り取ってきてつなげることになるんだけど、これは心臓とかの手術では珍しいことではないのでそれほど心配はしていないという。
問題は食道の再発だけど、組織検査の結果やはりがんの再発があった。それもやっかいなことに気管の方向に広がっていて気管に浸潤している可能性が高い。その場合、がんをどんどん切り取っていくと気管に穴があいてしまう。小さな穴ならよそから皮膚や筋肉をもってきてふさぐこともできるので形成外科と循環器外科をスタンバっておくけども、気管を大きく切開するということになれば新たなリスクもいろいろと出てくるのでどこまでやるかという判断が必要となってくる。これはもう最終的には現場判断しかないんだけど、いちおう患者本人の希望をきいておくということ。つまり、リスクをおかしてもがん組織をどんどん切り取って欲しいのか、やばい可能性がでてきたらそこで引き返して欲しいかということ。前向きじゃない患者はもちろん、そこそこで引き返してください、といいました。
ほかにも手術中に声帯を切除するかどうかとう判断を迫られる可能性もあるらしくて、その場合もがんは残ってもそこそこで引き返してください、と前向きじゃない患者はいいました。こういうことを書くと、声なんか出なくなってもそれで命が助かるんならそのほうがずっといいじゃないかという、ありがたいアドバイスをしてくれるひとがすぐにでてくるんだけど、声帯を切除したり気管を切開するまでのリスクをおかしてとりあえず見た目のがんをぜんぶ切り取っても、すぐに再発そして死にいたるという可能性が少なくないから医者はこまかく説明してくれたのだ。ぼくの場合、去年がんが見つかった時点でかなりの進行がんだったし、放射線でかなり焼いているのでもちろん希望どおりにいかない場合もある。食道は基本的には全摘出する方向だけど、切ってみたら気管がやばすぎるので食道を残して引き返すということもありうる。
ほかにもいろいろ説明されたんだけど、まあそういうことです。というわけでとってもおおごとになって、いちおう検査もひととおり終わったのであしたからまたシャバの空気を吸いに外出します。
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