春がいっぱい
予定どおり本日入院しました。
春なので病棟にも新人ナースがいっぱいです。
おれのところにもさっそく新人ナースが採血にやってきました。いろいろと器具の準備ができて、さあブスっとやってくれい、と腕を差し出したんだけど、その新人ナースは顔をひきつらせて「先輩に立ち会ってもらいます」と先輩ナースを呼びに行ってしまった。待つこと数分、新人ナースはひとりで帰ってきて「先輩の手が離せないので採血は午後にさせてください、ごめんなさい」ときた。いやあ、なんか初々しくていいなあ。
午後に採血再開。こんどは先輩を引き連れた新人ナース、顔も手元もひきつらせて採血開始。刺したのはいいけど恐る恐る針を進めてるから皮膚から血管まで届くのに3年ぐらいかかりそう。先輩に注意され、ようやく針が血管に届き採血管に血が入りはじめる。今の採血は注射器じゃなくて、独立した針だけ刺しておいて採血管を必要なだけつけ替えていくことが多い。
一本目の採血管は無事終了。そして二本目の採血管をつけたところで血がぴたっと止まってしまった。原因は分からないが入っているのは針だからあまりぐりぐりやるわけにもいかず、ここで「ごめんなさい」、「ごめんなさい」を繰り返し、新人ナースは針を抜いて、先輩ナースがもう一方の腕にブスっとやって無事終了。
ちょっとしたことでも医療ミスだとかいってやたらと病院にクレームをつけたがる連中が多いなか、こんなことがあってもぜんぜん怒ることもなく、なんか初々しくていいなあ、とニコニコしてるおれってなんて心が広いんだろう。ちょっとおそめだけど春を感じた一日でした。
| 固定リンク
« そして訃報は続く | トップページ | パンクな病室 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
男の新人ナースだったら、許せないんだろうなあ(笑
投稿: しゅんすき | 2007年5月22日 (火) 09時07分
しゅんすきさん、そりゃあいくら心の広い私でも許せることと許せないことがあります(^^;
投稿: みゅう | 2007年5月22日 (火) 11時40分