患者の態度
病院に戻ってくると、先週にはきいてなかったいろんな検査が入っていることを告げられる。きょうは頭部MRIと頸部エコー検査。頸部エコー検査はかなりしつこく、頚動脈の位置、太さ、血管壁の厚さなどを調べているのだという。手術の準備にしてもずいぶん慎重というか精密な検査をするんだなあと思っていたら、夕方に主治医がやってきて、
「いやあ、なんかおおごとになってきちゃったよ」
なんだおおごとって?
手術とか大きな治療方針を決めるのには金曜日に各科のドクターが集まって話し合うらしいんだけど、ぼくの頸部リンパ節の再発部分は頚動脈に近くそのまま手術するとやばいんじゃないかという話になったらしい。頚動脈を切っちゃうとやばいだろうということぐらいまあ想像つくわけだけど、その場合からだの他の部分から血管を持ってきて移植するとか大変な話になって、循環器外科とか形成外科とかも巻き込んでの大手術になるわけで、そりゃあおおごとだ。
PET検査で再発が疑われている食道の周辺は超音波内視鏡でもまだ灰色のまま。あしたまた内視鏡で組織を採取してまた検討するとのこと。てなわけで食道全摘出になるかどうかも可能性はかなり高いけどまだはっきりしていません。
そういう話を主治医がし始めたときにおれはロッテのスイカバーを食べ始めたところで、こういうアイスキャンディーはちょっと横に置いておくということができないので、けっこう深刻な話をスイカバーを食べながらきくという間抜けな光景になってしまった。小さくなってくると落ちないように棒の角度とか注意しなくちゃいけないので、意識はどうしてもそっちのほうにいってしまう。でも話は大事そうだからきちんときかなくちゃいけないし。なかなかたいへんだったわけです。
医者の話はまじめにききましょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント