PET
PET検査を受けてきました。これはCTやMRIなどよりも精度の高い情報が得られ、がんなどの診断に有用だということでこの数年注目されている検査法です。ぼくの場合、ふだん受けている定期健診は内視鏡・エコー・CTで、今回のリンパ節の再発はエコー検査で見つかったんだけど、これらの検査だけでは他の場所への転移が見逃されている可能性もあるので、いちおうPETをやっておこうということになったわけです。
サル並みの理科アタマでこの検査の理屈を整理してみましょう。腫瘍や炎症ななどの病巣にはブドウ糖の代謝が盛んになるという性質があります。そこで、フッ素18という放射線物質をくっつけたFDG(フルオロデオキシグルコース)という薬を点滴で体内に注入し、これが体内でどのように分布したかをPET(Position Emission Temography、ポジトロン断層)という方法で画像にするものです。その画像を見てそのフッ素18という放射線物質が集まっている部分にはがんができている可能性が高いということですね。
このPET撮影ができる装置は非常に高価なため(例えばこのPETもCTもできる機械は17億円!)日本でもまだ設置されている病院が少なく、虎の門にもまだないので、紹介状を持って新宿戸山にある国立国際医療センターで受けてきました。点滴を入れるのが15分ぐらい、それから薬が全身に回るのを待って安静にしてるのが1時間、撮影が30分ぐらいのものなんだけど、薬を作るのに時間がかかるとかなんだかんだで、昼前に行ったのに解放されたのは4時過ぎでした。結果は直接主治医に送るということできょうは教えてもらえませんでしたが、通常検査だけで行けばその場で説明してくれるようです。
また、PETは万能だ!みたいに宣伝しているところも多いみたいだけど、PETでも見逃すがんはたくさんあるらしく、PETでがんが見つからなかったから大丈夫というわけではないようです。
ちなみに費用は薬の種類とかによっていろいろとあるみたいだけど、きょうのぼくの場合は国保の3割負担で24,430円でした。
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コメント
PET検査、わたしは去年3回受けました。
もちろんただの健康診断ではありません(^^;
なるべく軽い治療で済んで、副作用も少ないことをお祈りしております。
投稿: kona | 2007年5月19日 (土) 12時00分