« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

2007年4月

2007年4月30日 (月)

大食いはたのしい

きょうの夕方ニュースでは日テレとフジテレビが大食いネタでバッティングしていました。大食いは確実に数字が取れるネタらしく特に休日ネタとしてはおいしいらしく前にもバッティングしたことがある(たしか去年の11月23日)。放送時間も日テレ『NNN News リアルタイム』が18時16分~35分、フジテレビ『スーパーニュース』が18時17分~39分とほぼ重なっていて、両局とも勝負に出ている雰囲気はありました。

今回笑えたのはなんと出演者までバッティングしていたこと。日テレは3人、フジテレビは2人の大食い女性を出していたんだけど、両方ともトリにしたのが三宅智子。最近のテレビ東京『元祖!大食い王決定戦』ではギャル曽根と並んで決勝の常連となっている大食い美女です。ギャル曽根はもうちょっと格上のタレントになっちゃってるし、ワタナベエンターテインメント所属でマネージメントもきちっとしてるだろうからこういうことは起こらないんだろうけど、三宅はまだ個人でやっているのだろうか、ふつうはありえないバッティングだ。素人相手だと局もそんなに強く文句言えないだろうしな。

三宅の出演時間は日テレが18:16-18:19、18:23-18:24、18:30-18:35の3回、フジテレビが18:27-18:39で、実際に重なっていたのは5分間だった。三宅が食べたのが、日テレでは総重量4.9キロのカツ丼、フジテレビでは4.9キロのラーメンと数字までぶつかっているのがまた笑えた。ちなみに他の大食いメニューは日テレが2キロのカレーライスと6キロのチャンポン、フジテレビが1.5キロの石焼ビビンバ。

番組としては出演者も同じだし似たようなもんだったんだけど、ちょっとおもしろかったのがフジテレビでは三宅の横に栄養士をおいてこのラーメンのカロリーが1万3千キロカロリーだという説明をつけていたこと。この数値について番組では成人男子1週間分の必要摂取カロリーだとしていたけど、ぼくも入院中なにも食べられない時に点滴で1日2千カロリーぐらい入れていた記憶があるからそんなものなんだろう。

で、なんでこれがおもしろいかというと、このカロリー値を聞いてついアントニオ猪木のことを思い出してしまったからです。しつこいなおれも。でも、長くなるので続きはまた次回にしましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月29日 (日)

さいきんの猪木(7)

アントニオ猪木の新団体最初の興行のチケットが発売されました。売り出すのはいいんだけど 、まだ出場選手も発表されていないのに買う奴がいるんだろうか? いるんだろうな。砂かぶり席完売という話はかなり怪しいけど、ここんとこプロレスもK-1も総合格闘技系もいまひとつ盛り上がりに欠けるから、みんな面白いことにちょっと飢えているというのはあるかもしれない。

それにしてもこの新団体は、最初の大会まであと2ヶ月しかないのに、今頃になってリングアナウンサー募集だの営業部員募集だのと騒いでる。ほとんどなんにも考えずに団体旗上げを決めて両国国技館をおさえちゃったというの見え見えだ。おれももう少し若くてもう少し元気だったら応募しちゃうんだけどな。

ちなみにアントニオ猪木は、明日放送のフジテレビ『SMAP×SMAPゴールデンウィークSP!!!』4月30日(月)22:00~23:09に出演します。TBSテレビ『うたばん』5月10日(木)20:00~20:54にも出ます。両方とも最近なかよしのDJ OZMAといっしょです。世間をお騒がせするのが得意なおふたりだけに、ぜひまた良識ある人たちのひんしゅくを買うぐらいのことをやってほしいものではあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月26日 (木)

悲しい出来事

Rimg0015
ことし二番目の冷やし中華。すげえまずかった。

そんで、この店ですごかったのがカレーライス。あとから来た常連風のおっさんがたのんだのでなにげなく見てたんだけどとにかくレシピがすごい。

まずたまねぎをさくさくっと5ミリぐらいのスライス5枚ぐらいに切って炒める。その炒めている間に今度は肉をぶつぶつっとやはり5つぐらい切ってまた炒める。ここまで調味料はなし。次に片栗粉を水で溶いて入れる。最後にでかい缶からカレー粉をざばっと入れてかき混ぜる。以上である。カレー粉以外には何も入れない。それをライスにかけてカレーライスいっちょう上がりである。

さすがに写真は撮らなかったけど、見た目はまあ昔のスキー場やドライブインで出てきたようなカレーにこんなのがあったかなという感じ。最近ではさすがにそんなひどいのは見かけないけどな。おっさんは文句も言わず黙って食っている。味は食わなくても想像つくよな。これに比べたら冷やし中華なんかちょー手間をかけた方だろう。

ちなみに冷やし中華は800円で、カレーライスが750円でした。

武士の情けで店はばらさずにおいてやるけど、けっこう古い中華料理店だからもう何十年もこれでやってきてるんだろう。実はこの店は二年ぐらい前、十条に引っ越してきたばかりの時にいちどラーメンを食ってすげえまずかったのは覚えてたんだけど、ちょっと歩き回って福しん以外で冷やし中華を始めてるのがここだけだったのでついつい入ってしまったのです。ほんと学習しないよなあ。

冷やし中華がまずかったことよりも、まずいことが分かっているのにこの店に入ってしまった自分が悲しいのでした。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月25日 (水)

わかってるよ

今日は内視鏡検査。
一時はほぼ毎週のようにやっていてかなり慣れていたはずなんだけど、二ヶ月もやってないともうコツを忘れてしまっていてけっこう苦しい。でもなんとかずるずると入っていってしばらくするとぴたっと止まる。なんかぐりぐりやっている。
ドクター「痛い?」
おれ「・・・・・・」(目だけでうなずく)
ドクター「痛い?」
おれ「・・・・・・」(だから声が出ねえんだよ)
そんなやりとりをして、またぐりぐりやっているうちになんとか通ったみたいでまたずるずると進んでいく。モニターにはなんかやばそうなもんが映っている。
「ヨードやっとくか」
で、また苦しいヨード噴霧
「生検もやっとくか」
で、組織検査。ようするに怪しい組織を一部切り取って検査にまわす。
ここまでやるとしばらくは安静。

食道壁にはまた盛り上がりがあって細くなっているんだけど、なんとか内視鏡が通ったのでまだ拡張の必要はないとのこと。これはたぶん手術の痕がふくらんでいるだけで、再発ではないだろうとのこと。でも、ちょっと心配なところもあるので組織を取っておいたということ。手術なんてもう四ヵ月半も前のことで普通だともうとっくに回復しているんだけど、ぼくの場合は患部周辺が放射線で焼かれて弱っているので回復もおそく、まだまだ時間がかかるとのことでした。。

で、検査後ベッドでぐったりと休んでいるところにナースがやってきて、
「分かっているでしょうけど、いちおう言っておきますけど、三日間お酒は禁止ですからね」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月23日 (月)

疑惑の影

今日は頸部および腹部のエコー検査。調べたい部分の周辺にゼリーを塗ってスキャナーを当てていくあれです。

検査をするドクターは検査をしてそのデータを主治医に伝えるのが仕事で、検査している時には患者に不用意に情報をもらさないようにしているらしいんだけど、こっちはもう検査慣れしてるからモニターを見たりドクター同士のやりとりでだいたいのところは察してしまう。やばそうな場所は何度もスキャンしたり拡大したりしてるしね。

どうやら左鎖骨あたりのリンパ節に怪しい影があるらしい。なんとかくわしく聞き出そうと問いつめてリンパ節に再発らしい影があることまでは白状させたんだけど、それ以上は「○○先生の外来で話をきいてください」の一点張りだった。

今週はまだほかにも検査があるんだけど、主治医の外来があるのは来月10日なので、それまで疑惑の解明はおあずけになりそうです。

きょうは冷やし中華は食べませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月22日 (日)

去年の夏

Rimg0014 ことし初の冷やし中華を食べてきました。

福しん(日高屋より安いラーメンチェーン、ラーメンが日高屋は390円で福しんは380円。十条銀座では日高屋と福しんが向かい合って営業している)の冷やしそば480円だったけど、なんかクロレラ入りとかいう緑色の麺でちょっと気持ち悪かったけど、ゴマだれだったけど、けっこうおいしかった。

去年最初の冷やし中華は病院食で、8月だったのを思い出してしまった。あれもおいしゅうございました。がんにかかった人がよく、「毎年春になって桜を見るたびに、ああまた一年生きられたと感じる」なんてこと言うんだけど、おれの場合は冷やし中華だ。風情がなくてごめんね。

明日から2ヶ月ぶりの検査です

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月19日 (木)

気になる動き

この御時勢に、北朝鮮に行って熱烈に歓迎されたといって喜んでいるおじさんがいます。もちろんアントニオ猪木です。日テレではこのことをスクープ扱いで流してたりするし、なんらかの裏の力学がはたらいているということなんだろう。日テレのニュースでは、北朝鮮の通りを歩いている小さな子どもが猪木を見ると立ち止まってあいさつをするなどというシーンなどもあった。それだけ猪木は北朝鮮で有名人だということらしい。VTRは猪木の「こういう報道が平和につながればという思いです」という言葉でしめられていた

日テレは2003年大晦日の『猪木祭り』で視聴率は悪いは、ヤクザともめて裁判沙汰になるは、なんだかんだで猪木はエンガチョなはずなんだけど、猪木の新団体旗揚げの時期に猪木よいしょのニュースを流すというのはついいろいろと考えてしまう。

これから団体を旗揚げしようという時期にふつうは世間から批判されるような行動はさけると思うんだけど、ふつうの人じゃないからなあ。湾岸戦争の時にはイラクに河内屋菊水丸やジョニー大倉を連れて行ってなんだかお祭りをやって世間からは批判されまくってたけどけっきょくは人質を解放させちゃったりしたし。そういえばあのとき猪木派はたしかイスラム教に改宗してモハメッドとかいう名前になったはずなんだけど本人はそんなことすっかり忘れてるんだろうな。

さて今回はいったいどんな裏取引をしてきたのか。単になんにも考えず能天気な旅行気分で行ってきただけなのか。久々にまた世間をお騒がせするのか。これからがちょっと楽しみではあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月16日 (月)

たかが枕

このところどうも肩がこる。何もしていないのに肩がこる。何もしていないからだろうという意見もあるけど、とにかく肩がこる。パソコンにばかり向かってるからだろうという意見もあるけど、とにかく肩がこる。ひどい時には肩がこるというより痛くなって両手がしびれてくる。

最近は体にちょっと異常があるとすぐにがんの転移じゃないかとうたがってしまうのでこれもどこかのがんの兆候じゃないかと調べたんだけど、肩がこるがんというのは今のところ見つかっていない。

そんな話をしていたら、ある友人がテンピュール枕で肩こりがぴたっとなおったと力説していました。そういえば自分自身もいぜん、テンピュールじゃないけどそれっぽい枕で肩こりがなおったことがあったのを思い出したりしました。引越しが多いから枕もしょっちゅう変わっちゃうんだよね。昔から旅ばかりの生活だったので枕が毎日のように変わるのは慣れていたはずなんだけど、歳をとってきたことや体調もあるのかもしれないしな。

Rimg0012 ということで買ってきちゃったぜ。テンピュールミレニアムネックピロー。池袋の三越で買ったんだけど、税込みで13,400円! 枕にいちまんさんぜんよんひゃくえん! ちなみに十条の商店街で売ってるいちばん高い枕は1,350円、安いのは850円だ。この十倍の格差はなんなんだ! たしかにあじの干物が十条の魚屋だと150円で、デパ地下の丸赤だと1,500円ってこともあるぞ。十条の商店街で買い物をしてる人たちは、たかが池袋のデパートで買い物をする奴らの十倍貧乏だっていうのか? 

最近ではめずらしい大きな買い物をしたので、ちょっと逆上してしまいました。まあすぐに効果が出るってこともないんだろうけど、しばらく使ってぜんぜん変化がなかったら火あぶりの刑にしてやるからな。でも、去年の大半を過ごした病院の枕はマカロニみたいなビニールチューブの切れっぱしをたくさん詰めたしょぼいものだったけど、あれはあれで体のことを考えたものだったのかなあ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年4月11日 (水)

訃報

昨日、森政康さんが永眠されました。

森さんは、テレビ番組制作会社イーストの元社員で、1980年代に『すばらしき仲間』(CBC)のディレクター、『わくわく動物ランド』(TBS)のプロデューサーなどとして活躍しました。

告別式等の日程は下記のようになっています。

お通夜 4月12日(木)18時から

告別式 4月13日(金)12時30分から

於: カトリック藤が丘教会
東急田園都市線「藤が丘」駅下車 徒歩約7分
住所:横浜市青葉区柿の木台1-2
TEL:045-973-4100
FAX:045-979-0506

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 9日 (月)

後味わるい

みんな都知事選のことにはもう触れたくないというか、なかったことにしたいというか、そんな気配があります。もちろん選挙は東京だけじゃなくて日本各地であったわけで、総論としてはいろんな議論や評価があるんだろうけど、東京都知事選に関してはなんか嫌な気分というか、ようするに後味のわるい選挙だった。

石原以外の候補に投票したひとだって「ぜひこの人に都知事をやってほしい」なんて思いで投票したなんてことはなくて「ほんとうはこんなゴミみたいなやつに投票したくないし、入れてもどうせ当選するはずないってことは分かってるんだけど、石原だけはぜったいに嫌だし、棄権もなんなので、こんなゴミみたいな対立候補の名前を書いちゃうぜ」というのがほとんどだったと思う。そりゃあ嫌な気分だ。

で、石原に入れたひとの多くは石原の醜さ、傲慢さ、いかがわしさに、自分自身の醜さ、傲慢さが投影されていることを無意識のうちに感じて嫌な気分なんだと思う。自分の権力保持と金儲けしか考えず、外国人とくにアジア人を差別し、年寄りや貧乏人を切り捨てる、そういう典型的な日本の政治家の姿というのは典型的な日本人の姿であって、けっきょくそんな石原のことを日本人(東京都民っていうのは日本各地出身者の寄せ集めだからね)は好きだったんだと思う。

弱者がどうしたとか言ったってみんな自分のことは弱者じゃないと思っているし、自分が石原と同じ強者の側にいると勘違いしてる連中が280万人いて、「都民の知的なレベルの高さが(私を)理解して、良識を示してくれた」とか言われて喜んでいるんだろうな。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月 6日 (金)

大事なお知らせ

『ケロロ軍曹』の放送がこの四月から土曜の朝10時~10時30分になります。

つまり明日4月7日からです。

四年目突入です。

それだけでした。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月 5日 (木)

春の嵐

Dvc00028_1 きのうは人並みにお花見に行ってきました。

お花見といってもあのブルーのシートを敷いて、寒さに震えながら、花なんか見てる余裕なんかないぜと、安い酒飲んで、まずそうなもん食って、下品に騒いで、セクハラして、ゴミを散らかして、ゲロ吐くという、難民キャンプの宴会みたいな貧乏臭い花見ではありません。
場所は新宿御苑。もちろん酒なんか飲みません(酒類持込禁止だからだけど)。持ち込みは禁止だけど中の売店でビールは売ってました。でも、もちろんそんなもん飲みません(寒かったからだけど)。シートや新聞紙を敷いて座り込むなんていう貧乏臭いこともしません(寒かったからだけど)。セクハラもしません(おじさん四人だったからだけど)。ただ公園内を歩きながら春の花の雅を愛でるだけ。平日のせいか歩く人もまばらでそんな風流な花見には最適です(寒かっただけだろうけど)。

まずは早く閉まってしまう温室をのぞきました。外とは対照的に温室の中は人でいっぱい(ようするにみんな寒かったのね)。動物園とか水族館と比べると温室で植物を見るなんてなんか地味そうじゃないですか。でも老若男女一般市民の皆さんは草花の名前や形態にいちいち驚いたり笑ったりしながらわあわあきゃあきゃあと大騒ぎしているのです。

Dvc00031_2

ちなみにぼくもダチュラを発見してちょっと感動。『コインロッカー・ベイビーズ』を最初に読んでから27年、初めて本物を見ちゃったぜ。

温室を出てから本格的な花見。新宿御苑にはいろんな種類の桜があって大きさも色も様々、ゆっくり見て歩こうと思っていたらポツリポツリと雨が。まあ大したことないな、と歩いているうちにやがて大粒になり、道端の東屋に避難。まあすぐに通り過ぎるよ、と気休めを言っているとやがて雷が鳴り「大きな木の近くにいると危険ですので近くの建物に避難して下さい」というアナウンス。「まあこういう花見もいいよね」などと強がりを言っているうちに雨は強くなり、やがて30分、一時間とたち午後四時半の閉園時間。

そこでようやく、このままここにいたのではやばいのではないか、夜まで取り残されてしまうのではないかと森の向こうに見える売店の建物まで走ったのです。そこにはやはり逃げ遅れた二十人ほどが途方にくれています。なんか本当に難民っぽくなってきたなあ、と思っていたらそこに環境省と書かれたバンが到着。政府の救援隊です。新宿御苑って東京都のものだと思ってたら環境省の管理だったんだね。

Dvc00025 そして、早く帰りたいんだけどおめーらがいるから帰れじゃねえかよ、早くしろよなどという気持ちは顔にも出さず「若い方は荷物スペースで我慢してください」、「いちどに全員は乗れません、車はまた戻ってきますのであわてないで下さい」と指示する職員のみなさんのおかげで、サイゴン陥落の日のような混乱もなく、われわれは無事救出されたのです。

その後、おじさん四人はもちろんおでん屋にとび込み、熱燗のお銚子で凍えた手をあたため、心に刻んだ美しい桜の姿にそれぞれの思いをはせながら、静かに飲んだくれたのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 2日 (月)

お笑い三昧

きのうは松本竜助の一周忌特番『今日は竜介の一周忌やねん』(フジテレビ、16:00~17:25)と『追悼・植木等さん~スーダラ・無責任男・・・みんなあなたが大好きでした・・・。』(TBS、19:00~20:54)という辛気臭い番組を見てしまったんだけど、両方とも徳光さんが司会だったので、なんか同じ番組の一部・二部みたいでちょっと不思議な感じでした。

こういう番組っていうのは昔の映像がたくさん見られるのが楽しみで、スタジオ部分というのはどうせワイドショーの延長みたいなものになるんだろうと期待してなかったんだけどやっぱりそうだった。それぞれ吉本、渡辺プロの広報番組みたいだったけど、まあしょうがないんだろうな。

竜助特番ではあまり見ることのない紳助・竜助の漫才をたくさん見れたのがよかった。今見てもけっこう笑えちゃうのが意外でした。紳助がVTRを見て自分のことを「天才だ」とギャグ9割本気1割ぐらいの雰囲気で言っていたけど、本当は本気10割だっただろうし、実際そう思えるぐらい面白かった。紳助は今でもとてもおもしろいと思うんだけど、あの頃の紳助には今のおもしろさを凝縮させてさらに研ぎ澄ましたようなところがあって、たしかにあのままのハイパワーで突っ走ったらこんなに長く続かなかっただろうと思わせるものではありました。

植木特番では、渡辺プロということで内田裕也まで出てたんだけど、せっかくスタジオにミッキー・カーチスがいたんだからぜひツーショットを見たかった。この二人がいると、植木さんとは関係ないけど、あのキャロルがデビューする時にこの二人それぞれのレーベルから誘われていて、矢沢永吉はミッキー・カーチスの方を選んだというエピソードを思い出してしまうのでした。

昔のお笑い映像ということできのう一番おもしろかったのは『談志のこりゃスゴイ~秘蔵映像ぎっしり東京コント~』(フジテレビ、26:25~27:25)でした。由利徹、狭山俊二のコント、石井均、谷幹一のコント、東八郎と深見千三郎のコントなど珍しい映像がどれもおもしろくて深く感動してしまった。

でも、もっと感動したのがそれらの芸人たちを語る澤田隆治と立川談志のトーク。談志はいつもの「予定調和では終わらせないぞ」というひねくれぶりは見せながらも、澤田のキャリアと知識に対する敬意は失っていないのが清々しかった。どこか色川武大の芸人エッセイを思わせる、淡々としながらも二人の芸能に対する愛情の感じられるすてきなトークでした。スタジオ(ここでは寄席の客席だけど)トークがVTRにぜんぜん負けていなかったもんな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »