さいきんの猪木(5)
アントニオ猪木がまた新団体を旗あげするらしい。
スポンサーがついたということのようで、まあまた猪木が「言ってるだけ」という可能性も高いんだけど、猪木の場合「言ってるだけ」が言ってるうちに「ほんとのこと」になってしまうことがあるので、油断できないわけです。
最近はプロレス団体といっても、選手もフロントもふだんは別のバイトをしていて興行は月に一回できればいい方みたいなのばっかりで、『週刊ゴング』に出ているリストを見ると大小あわせて60以上もあります。とはいえ、猪木がやるということになればそれなりの体裁をととのえるんだろうし、いったい誰がいくらぐらい出すんだろう?やっぱりパチンコ関係なのかな?
たとえば新日本プロレスは2005年にユークスというゲームの会社に買収されましたが、そのときの金額は約2億。当時、新日には9億の赤字があり、ユークスは新日の企業価値を10億ぐらいと判断したのだろうと言われました。今回の騒ぎの元になった『週刊ゴング』の負債が10億だというから、あの新日本プロレスの価値としてはずいぶん安いような気もするけど、今はプロレスがその程度の存在だということで、毎週金曜よる8時にテレビ中継があったころだったら、この10倍とかはあったんだろうけどね。
1990年にメガネスーパーという会社の田中八郎社長が、新団体SWSを旗あげした時に用意したお金は60億円と言われています。この時、田中社長はさいしょ新日を買収しようとしてうまくいかなかったので、新団体を作ることにしたという噂も流れました。その真偽はともかく、メガネスーパーがじっさいに使ったお金は最終的には200億とも300億とも言われましたが、当時の新日はそんなのには負けない強い企業だったわけです。
まあ新日のことはどうでもいいんだけど、『週刊ゴング』に助け舟を出すよりも、猪木のスポンサーになったほうがおもしろそうではあるな。お金をドブに捨てることになる可能性はこっちのほうがずっと高いけどね。
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