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2007年2月16日 (金)

一年経過

去年の2月16日、ちょうど一年前に食道がんの告知を受けました。なんかすげえ深刻な、ものものしい雰囲気で、担当になった内科医師は「もう手遅れだから早くよそに行ってほしいんだよね。がんセンターでもどこでも紹介状書くからさ」というオロオロ状態でした。それから毎日、病室には来るんだけど「どこの病院に行くか決まった?」とか、暗い顔で「そりゃ、うちにも外科はあるけどさあ、食道がんを切ったこともあるけどさあ、三浦さんの場合もうがんが大きくなりすぎていてこのままじゃ手術もできない状態だしさあ、やっぱりもっと経験のある病院のほうがさあ」とか言うばかり。

けっきょく、その状態が三週間ぐらい続いて、その間は口からは食事ができないから点滴で栄養を補給しながら寝てるだけ。そんで、虎の門に入ることが決まったら、「よかった。よかった」とやっと明るい表情になっていた。もちろんこっちもうれしかったけどさ。あのままだったら、中途半端な手術をされてへたをすればとっくにくたばってたかもしれないし、がん難民とかになってになって途方にくれて、怪しい免疫療法とかに走って金ばっかり使って、それでもやっぱりとっくにくたばってただろうな。

入院したのは告知の前の日。この一年で入院が7回、入院日数が合計150日、通院が15日。最初に虎の門病院に行った時には、放射線化学治療の後に食道全摘出の手術をすることを前提として六ヶ月、放射線化学治療だけでいっても同じぐらいはかかる、と言われて、気が遠くなるほどなげえなあと思ったんだけど、その後は予想しない展開が続いていろいろあったけど、ここまで落ち着くのにけっきょく一年かかってしまった。

五年生存率というのは治療開始から数えるので、厳密にいうとあとひと月あるんだけど、まあ一年目は余裕でクリア。あと生存中央値なんていうのを出している病院もあって、これがステージIVの食道がんだとだいたい一年未満なんだけど、これも文句なくクリア。

今かかっているドクターは最初から「過去のデータなんてあてにならないからね」という方針で、状況に応じていろんな治療の可能性を提示してくれてきた。もちろん、すべてが予想通りにうまくいったわけではないけど、結果的にはここまで元気になったわけで、どれぐらい元気かというと、

さあ、今日もまた宴会だ!

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コメント

おめでとう

しか、言葉ないな。(笑)

投稿: オモモ | 2007年2月16日 (金) 12時18分

いい病院に入れてラッキーでしたね♪

で、今夜はどちらで?

投稿: lily | 2007年2月16日 (金) 14時39分

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