終結か?
きょうは二週間ぶりの拡張の予定で病院へ。よく嫌なことの前は胃が痛いというけど、ぼくの場合は行きの電車の中でもう食道のあたりがずきずき痛んでいた。ところが、いつものように内視鏡室のベッドに横たわり、ドクターが助手にバルーンの準備をさせ、内視鏡を突っ込み、しばらくしたところで「ああ、これなら広げなくていいや。拡張は中止!」のお声。あっけない幕切れでした。
たしかに前回の拡張のあとは痛みもほとんどなくなって、食べ物も手術の前ほどではないけどそこそこ通るし、いい感じだなあと思っていて、でも内視鏡が通るぐらいに広がっていないと拡張されちゃうので、あと2、3回はやるんだろうなあと覚悟していたんだけど、内視鏡は問題なく胃の方まで通過してくれたのでした。
という話をするとよく「食道ってどれぐらいの太さなんだ?」と聞かれますが、もちろん個人差はあるけど人間の食道は一般的に直径2センチ、食べ物が通るときに3センチぐらいまで広がるといわれています。これが1.2センチより細くなると食べ物を飲み込むのに障害を感じ始めるということです。そして、スタンダードサイズの食道内視鏡が直径9ミリ。
ぼくの場合は、去年の放射線治療のあとがたぶんその1.2センチぐらいでずっときていて、手術後が5~7ミリぐらい、今が1センチちょうどという感じかな。測ったわけじゃないけど。まあ、このまま安定してくれれば、なんでもよく噛んで食べるし、食道全摘出することに比べれば万々歳なのです。
まだ手術の痕や裂けた傷は治りきったわけではないのでまだ細くなってしまう可能性もあり、また二週間後に内視鏡検査はありますが、もう気分は全快です。
もひとつうれしい話。あの吾妻ひでおの傑作『失踪日記』の続編というか解説書のような本が先月もう出てました。
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逃亡日記
著者:吾妻 ひでお |
さっそく買ってきたんだけど、これだけきっとおもしろいだろうなあという本は、すぐ読んじゃうのがもったいないんだよね。調子のいいときに、早い時間人気の少ない蕎麦屋とか居酒屋でちびちびと飲みながら読んじゃうんだもんね。
あと、もう退院して時々ゲストとしてステージにも上がり始めてるみたいだからいいんだろうけど、忌野清志郎は国立がんセンターの東病院(千葉県柏市)で治療を受けていたらしい。
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コメント
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今日はきっと悶絶の日かと、
電話いっぺん鳴らして遠慮したのですが・・・
山田屋かな?
投稿: オモモ | 2007年2月 9日 (金) 04時23分
隣りの:オジイサン:です。お母さんの心痛をずーつと視てました。シンチャンのブログもいつも見てます。
今日のブログで一躍、快方に向かった?ようなので一安心。
あとは、「時間」が解決してくれるような気がします。
投稿: 鈴木英昭 | 2007年2月 9日 (金) 14時32分