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2007年2月19日 (月)

教訓I

七回も入院したってことは七回退院したってことで、そのうちの何回かに加えて「がんが消えた?」報告なんてのもあって、そのたびに「退院祝いだ!」、「めでたい、めでたい!」などと宴会シリーズが入ったりしてたんだけど、その日になると「実は抗がん剤治療でまた入院するんだけど……」、「実は再発が見つかって……」など、とってもめでたくないニュースが入って盛り下がったりしていました。

そういうときは、こういう事情なので宴会はまた次に機会にしましょうとか言って断ればいいようなもんなんだけど、根が意地汚いものでついつい出かけてしまって、なんかまわりに気を使わせながら平気な顔して飲んでたりしてたわけです。一年もそんなこと繰り返してれば少しは学習して、今回元気になったからといってもしばらくは自重するかといえば、そんなことはぜんぜんなくてさっそく先週から夜の巷をひらひらと舞い歩いています。

そんなゾウリムシあたまでも学習したことがひとつ。食べたものが通りにくいぐらい食道が細いってことは、とうぜん逆方向にものが通ろうとしても通りにくいのである。なんのことかというと、先週のある日、今はとっても酒に弱くなっていることを忘れてちょっと飲みすぎ、気持ち悪くなってしまったのです。意地汚い酒飲みというのは、吐いてでもまた酒を飲もうというもので、ぼくも若い頃にそういう愚かな習慣がついていました。そのときも軽い気持ちで、ちょっと吐けば楽になるだろうと考えたのが浅はかだった。

トイレに入り、のどに指を突っ込んで、おお、いけるぞ、というところまではよかったんだけど、

で、出ない!

胃はすでに内容物を逆噴射させてるのに、ゲロが食道につまって出てこない!

これは苦しいぞ。

けっきょく、しばらく苦しんでからスポっと出てきた。

ここで、よい子のみなさんに教訓です。食道がんで放射線治療をしたり、内視鏡手術をして食道が細くなっているひとは、ゲロ吐くまで酒を飲まないようにしましょう。

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コメント

ヤバ!
これってあの時?
確かに「謎の中国人」と「猿」から言われていた人は
とっても面白かったけど…。

投稿: アミーゴ | 2007年2月20日 (火) 01時07分

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