BAHOで東西交流
もうBAHOの話の続きなんか誰も期待してないだろうけど、メモがわりに書いておこう。
実は前売り券は買ってなくて、どうせ王子だから当日でも入れるんじゃないか、売り切れでもダフ屋から定価ぐらいで買えるんじゃないかと、なめて行ったらやっぱり当日でも入れた。ふつうBAHOのライブだと収容人員が2,222人の中野サンプラザでもすぐに売り切れちゃうんだけど、定員1,300人のさくらホールはけっこう空席があった。まあ、そんなもんだろう。
開演までのあいだPAから流れるのは『自動車ショー歌』、『赤いグラス』、『星影のワルツ』といった曲で、やっぱりのど自慢か歌謡ショーかという雰囲気の中、ステージになんかしょぼい背広姿のおっさんが出てきた。BAHOはかつてMCにチャーリー浜を入れて力いっぱいすべったという悲しい過去があるので、あの悪夢の再来かと思ったけど、単なる主催者から開演が遅れたことのお詫びだった。
予定より30分ほど遅れてようやく開演。ステージ中央にはコンガとドラムセット。マック清水がいるのだ。石やんは赤のオベーションだったけど、Charはゴールドトップのフルアコ、ギブソンES-295。そしてあの伝説のドンカマ(リズムボックス)ローランドTR-66、愛称ルイブトンのチャカポコが流れ『Black Shoes~気絶するほど悩ましい』で始まるという、ようするに17年前のBAHO結成の頃とまったくおんなじことをやっているわけです。
この人たちの場合、スタジオ新録音というのはないのでそれぞれのソロ曲をのぞくと基本的に新曲というのはなく、そのかわりに時々新ネタが加わってくる。今回は前にもやった偶数弦だけ張ったギターと奇数弦だけ張ったギターで演奏するという、何の意味もないネタに『天国への階段』と『猫踏んじゃった』が加わって、とっても難しそうでおもしろかった。
ほかには、石やんがタイガースストライプのオベーションに持ちかえ、去年つくった阪神タイガースの球団公認応援歌をやって阪神ファンの二人で阪神話で盛り上がっていたけど北区民には受けてなかったみたい。あとウクレレ二台でハワイアンをやりながらのクイズ合戦ではちゃんと笑点ファンも満足させ、スイングでハードロックメドレーとか、お笑いを基本とするこの二人には珍しい、こいつらアル・ディメオラとパコ・デ・ルシアかという超絶早弾き大会では、やれば出来るんだぜというところも見せてくれたし、マニアから商店街のおばあちゃんまで楽しめる二時間半でした。
最後におまけ。BAHOといえば、YouTubeにこんなのがありました。
YouTubeを見られない人のために説明しておくと、これはテレビ番組(たぶん関西テレビ)の企画でBAHOの二人がはつ弦楽器マニアの中島らもをたずねてそのコレクションを見せてもらうというもので、べたべたな関西人二人にはさまれて東京っ子のCharがかしこまってるのがおもろいです。
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