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2007年1月29日 (月)

情報について(1)

がん告知からもうすぐ一年になるが、これまでずいぶんいろんな人がいろんなアドバイスを受けてきた。それは治療方法の選択に対するものもあるし、退院後の生活に対するものもあるし、生き方に対するものなんてのもあった。多くは知人友人からのものだけど、ネット上のぜんぜん知らない人からのものもあった。

「がんなんて手術すれば治るのに、なんですぐに手術をしないんだ」から「こぶ茶を飲め」、「酒は飲むな」、「プロポリスを飲め」、「肉は食うな」、「きのこを食え」、「食生活そのものを改善しろ」、「玉川温泉に行け」、「頭に針を刺せ」、「○○療法をやれ」(いろいろあって忘れた)、「宇宙パワーを浴びろ」(これはウソ)、「マリファナを吸え」(これはホント)、まだまだあるけど忘れた。

どれも善意からのものだろうし、なにを言ってもらってもいいんだけど、不思議だなと思ったのはそういうアドバイスをする誰もが自分の意見にとても自信をもっていること。だけど、そういう情報がどこから出ているかというと、「知り合いがそう言っていた」、「新聞に書いてあった」だったりするし、その自信の根拠はどこにあるかというと「みんなそう言っている」、「がんになった親戚がそれで再発もなく生きのびている」、「科学的な裏づけがあるらしい」という程度のものである。あくまでも一般論としていっているだけだ。

基本的にぼくはそういう声にぜんぜん耳をかたむけないので、みんなこいつはサル並みの判断力しかないと思っているのだろう。たしか、せいぜい現在の日本あるいは海外での医療における食道がん治療のスタンダードがどういうものなのか、それぞれの治療がどういう効果をあげているのかを調べたり、漢方をはじめとする多くの民間療法や免疫療法がけっきょくは単なる金もうけ目当てのいかがわしい商売にいきつくということに気づいたりした程度のことしかしていない。

でも、ちまたに流布する医学情報の多くが「納豆でやせる」と五十歩百歩、メクソハナクソ程度のものだというぐらいの認識はある。こんなことを言うと、みんな「自分の持っている情報はあんなねつ造番組とは違う」としか思わないんだろうけどね。

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