U2の衝撃(2)
はっきりいってU2のどこがいいんだかよく分からない。
ひとついえるのはボノがアフリカ飢餓救済とかの活動をしているからでないのは確かなところで、メディアではボノのそういった部分ばかりフィーチャーするけど、そんなのは多くのロックファンにとってプラスになる要素ではない。ロックなんて聞いている人間はだいたいいじけていてひねくれているので、あまり声高に政治的なメッセージなど叫ばれてしまうと逆にひいてしまうことが多いと思う。ボブ・ディランだって反戦フォーク歌手などというレッテルをはられてずいぶん苦労したわけです。
今回のライヴでもそういったメッセージ的な部分が過剰なまでにあったわけで、歌詞も含めてもちろんアイルランドの政治的背景をはじめとしたメッセージ性を抜きにしてU2はありえないんだけど、仮にボノがライヴエイドなどの活動なしでやってきたとしてもじゅうぶんに今の地位はきずいていたような気がする。
今回のように来日してテレビで中途半端に紹介されたりすると、すぐに頭の悪いやつが「ああ、あのアフリカの飢餓を訴えて売れてる連中ね」などとわけしり顔でほざくのが目に見えるようだけど、そうではないのだ。現役世界最強のロックバンドのボーカルがたまたまアフリカ飢餓救済をはじめちゃったぐらいに考えるのが正しいのだ。そんな黒柳徹子な理由だけで全世界でCDが1億も2億も売れるわけがない。
これがローリングストーンズだったら、コンサートが終わって酒を飲みながらミックはああだったとかキースはこうだったとかいくらでも話ができるんだけど、U2の場合どうもそれがむずかしい。なんとなく話が漠然としてしまうのだ。
でもなんとかU2のすごさを整理してみようと思うんだけど、長くなるのでまた明日。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
私もU2行きたかったな・・・
投稿: lily | 2006年12月 2日 (土) 14時40分