がんのかけら
これは、携帯で撮ってもらったのでいまひとつクリアではありませんが、先週の手術で取れた食道がんの病片です。大きさは1×2センチぐらいで厚さは1ミリの数十分の一。食道の壁じたいの厚さは1ミリもないらしい。そんなのを、モニターだけを見ながら遠隔操作で切り取るんだから、それだけでもたいへんな技である。
内視鏡というのは内科治療の領域で今回担当してくれたのもこれまでと違う消化器科内科のドクターだったんだけど、あまりにも手ごわいので途中何時もやめようかと思ったそうだ。ふつう一時間もかからないのが二時間かけても取れない、三時間かけてもうまく行かないんだから、まあそう思うよな。
これは手術前に言われていたことなんだけど、食道がんの放射線治療後の再発に対して内視鏡手術というのは基本的にはやらないらしい。うまくいかないケースが多いのと結局またすぐに再発しちゃったりするからで、今回は外科内科の話し合いで「トライしてみる価値はあるかな」ということになったとのこと。
再発については今回のが前回の治療の生き残りなのか新しく生まれた奴なのかによって変わってくるんだけど、これはどうやっても判ることじゃないのでまた検査を続けていくしかないのです。手術の数日後、消化器科外科の主治医と話していて「それにしても毎回紙一重で切り抜けますねえ」と言われてしまった。
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コメント
お久しぶりです、勉強会でご一緒した者です。ちょくとく覗かせていただいておりました。
ご無沙汰していてなんなのですが、とうとう『ケロロ軍曹』見ました! いや~あっという間に家中ではまってしまい、明け暮れ誰かがテーマソングを口ずさみ、息子の口調はギロロ伍長っぽくなっちゃいました。
いいものを教えていただいて、ありがとうございます!
では失礼します。
投稿: パスティーシュ | 2006年12月24日 (日) 22時08分