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2006年11月26日 (日)

教育・啓蒙・洗脳(2)

16日に書いた愛国教育の話について、番組を見ていなかったひとからいろいろ聞かれたりしたんだけど、メモとかはとっていなかったのでネットで調べてみたら、やはりあの洗脳風景を不気味に感じたひとは少なからずいたようで、これとかこれとかけっこうひっかかってきました。

この授業は東京都練馬区立開進第三小学校の渡邉万里子という教師がやっていて、番組ではその授業の様子だけじゃなくて、その成果を東京都教職員研修センターというところで自慢げに発表しているシーンも発表されていました。その発表の内容も公開されています。

コメントでちくってくれた人もいたけど、ぼくが行っていた高校は右翼養成学校とも噂される学校だったんだけど、残念ながら思想教育というほどのものはなくて、たんに軍隊式の厳しい教育をしていますよというのを宣伝ツールとしているというか、どちらかというと戸塚ヨットスクールに近い頭の悪さのある学校だったような気がします。

校長の語録というのがネットでみつかったけど、この程度のもんだからな。
生徒は馬だ。教師は調教師だ。
我が巣鴨学園の前に新幹線の駅を作る。
文部省は間違っている。あいつらは馬鹿だ。
 だから、文部省からは一切補助金はもらわない。
 その代わりあいつらの言うことも一切聞かない。

実はむこうはいっしょうけんめい思想教育をしているつもりでこっちがノータリンすぎて何にも感じなかっただけかもしれないけど、右翼でもなんでも思想教育をするにはそれなりの教養というか理論武装が必要なわけで、どこにもそんな知性は感じられなかったしな。

この渡邉という教師に知性が感じられたというわけではないけれど、国旗掲揚をしての朝礼で「帽をとれー!」とかいうかけ声をかけたり、何百人もの生徒がふんどしをしめて遠泳をしたりするいち私学よりもこの公立小学校の授業風景とその背後にあるもののほうが何十倍も不気味に見えてしまったわけです。

もちろんもっと不気味なのはそのことを公平な報道のかたちをとって巧妙に、あるいは無自覚なまま流布してしまうメディアのほうなんだけどね。

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コメント

巣鴨プリズンの建物をそのまま使った学校だっていう噂がありましたよ。

投稿: 西条ヒデキ | 2006年11月27日 (月) 17時36分

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