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2006年9月21日 (木)

ライヴ・エイド(1)

今回の入院中にはライヴ・エイドのDVD10時間をだらだらと見てしまいました。

去年、ライヴ8の記者会見でボブ・ゲルドフの顔を久しぶりに見たときには、この人は今いったい何をやって食っているんだろうとちょっと気になってしまったんだけど、実業家で大金持ちになっているということで、ちからいっぱいむだな心配だった。

で、ボブ・ゲルドフが何をやっているかというと、意外なことにテレビ番組制作会社の共同経営。それも日本以外の世界中で大ヒットしたあの『サバイバー』の会社ということで、これもまたかなりへえなのでした。

この番組はもうみんな忘れているだろうけど、素人の出演者(日本版では16人)が無人島で冒険あり笑いあり恋ありのサバイバル生活を送りながら最後に一人だけ残るというドキュメンタリー風バラエティで、英語でリアリティTVと呼ばれているスタイルのひとつ。

この『サバイバー』はアウトドア型だけど、なんといってもリアリティTVを代表するのが、閉ざされた空間で集団生活を送る若者を24時間カメラで監視するという密室型ドキュメンタリー風の『ビッグ・ブラザー』で、そこにスター誕生的な要素を加えたのが『スター・アカデミー』。とにかく世界中で放送されているらしい。『ビッグ・ブラザー』が70ヶ国で『スター・アカデミー』が50ヶ国だ。

たしかにフランスでも『サバイバー』は人気があったし、『ビッグ・ブラザー』も大ヒット、『スター・アカデミー』は国民的な人気番組なっていた。

でも、日本では『サバイバー』はだめだったし、その経験からか『ビッグ・ブラザー』も『スター・アカデミー』も入ってきていないみたい。これはけっきょく国民の嗜好の違いといういうことになってしまうのかもしれないけど、日本にドキュメンタリー風のバラエティがないかというと、じつはそんな番組だらけだったりする。ただ、それぞれがこれまであげた欧米の番組とはちょっと違う方向に面白さを見出して独自な進化をとげ、それなりの人気を獲得してきている。

だからなんなんだというと、その独自な進化のぐあいが、日本では力道山以来アメリカのストレートなショー・プロレスが受け入れられなくて日本独自のプロレスが育っていった過程となんか似ているなあと思ってしまう、そんなはなしでした。

ライヴ・エイド (通常版)

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