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2006年7月 9日 (日)

ひとさまの闘病記(9)

江國滋さんの俳句のなかでいちばんきたのが

飽きることにも飽いてゐる日永かな

というやつです。

ひと月以上退院しているとはいっても、体力の回復もいまいちで入院中よりも体調の悪い日が多かったりしている状態では、「バイクで日本一周温泉めぐり毎晩酒池肉林のどんちゃん騒ぎツーリング」などという楽しいこともできず、じゃあ体調がよければそんなことできるのかときかれても困りるんだけど、とにかく本を読んだりDVDを見たりぼおっとしたりという、いってみれば入院生活とあまり変わらない日々を送っているわけです。

体調が悪いときというのは何をしても持続力がなく飽きてしまうもので、江國さんもこのように書いています。

勤勉な人、あるいは賢い人なら、こういう無限の時間を利用して、古典文学や哲学書、仏教書、科学書などをよむところなのだろうが、どうしてもその気になれない。病床での過ごし方に、人間の器量が出てしまう。

おれなんか『ケロロ軍曹』だもんなあ。器量が出まくってるよなあ。悲しいなあ。

でも『ケロロ軍曹』はまだ飽きないから、これがちょうどいいレベルってことなのかなあ。さらに悲しいなあ。

で、実はがん闘病記なんていうものはとっくに飽きてしまっていて、退院してからはほとんど読んでいなかったりします。この江國さんの本も4月ごろ入院中に読んだのをひっぱり出してきたものです。20日の結果によってまた興味がでてきたりするのかな。

てなわけで、明日は検査です。

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