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2006年6月 4日 (日)

気になる数字(1)

国立がんセンター中央病院:19%
虎の門病院:25.4%
埼玉県立がんセンター:16.1%
駒込病院:11%

これはそれぞれの病院のHPで公開されているIV期食道がんを手術で治療した場合の5年生存率です。

がんの程度を説明するのにこの5年生存率という数値がよく使われますが、これを国立がんセンターではこのように説明しています。

「5年生存率というのは、がん治療開始から5年間生存されている方の割合を意味しています(この割合の中には、再発せずに生存されている方と再発しているが生存している方が含まれています)。
がん治療開始から5年間再発がなければ、多くのがん種では治癒ということになります。がんが治ってもあと5年しか生きられないということではありません。」

なんでこんな中途半端な数字が使われるのか。患者や家族としては「治るのか治らないのかはっきりしてくれ」というところなんだけど、がんという病気はいちど手術などの治療で姿を消してもまた転移再発し死に至るということが多く、これで治ったと宣言することがむずかしい病気です。「治癒率」だとか「完治率」なんてことを言いだしたら、初期のがんを除けばかなり絶望的な数字しかだせない。医師としては「完治するかどうかやってみないと分からない」などとはなかなか言えないわけで、これまではこうでしたという苦しまぎれの指標ともいえるでしょう。

ちなみに最初にあげたのはどれも食道がんの治療に実績がある病院なわけで、悲惨なところではこんなのもあります。

愛知県がんセンター:稀にしか治りません

ナメてんのかお前、って感じ(^^;

いくらこういう数字をだされても患者としては「はあ、そうですか」としか言えないわけで、治療をうけてその後の成り行きを待つしかないのです。とはいえ治療に際して医師が提示できるのはこれしかないのが現実で、つまり5年生存率という数字の存在じたいがん治療はやってみないと分からないという事実を裏づけるものでしかないのです。

5年生存率が10%だってその10%に入っちゃえばOKだし、その逆もまた真実。ようするに、いくら数字が低くても悲観する必要もないんだけど、まったく無視するというのもむずかしいはなしで、ある程度の覚悟は必要だとおもうわけです。まあ、どうなるか分からないんだから、これまでどおり好き勝手なことをやって生きていこうという、それだけの話なんだけどね。

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